1.本件の経緯
サッカー部とアメリカンフットボール部は、小平のグラウンドの状態悪化を打開するために人工芝化を検討し、大学との折衝と施工業者と協議を続けた結果、大学側の資金援助は 期待できないものの、OB会の寄付による実現は可能と判断し、寄付募集を開始しました。 工事費は1億2千万円を見込んでおり、4月末現在で、サッカー部は約6千万円、アメリカンフットボール部は約3千万円の寄付を集めています。
人工芝化は、野球用エリアも含めた小平グラウンドの全体とすることが、運用上も好ましいため、両部から当部には、工事費の負担の有無に関わらず同意してもらいたいとの申し入れがありました。大学の独法化に伴い、グラウンドの定期的整備工事が行われなくなって 恒常的にグラウンド状態が悪く、人工芝化は当部にもメリットがあることから、 現役部員が両部と交渉して、野球エリアの本塁を含む各塁とマウンド部は土を残すことを条件に人工芝化に同意しました。
一方、当会としても何らかの資金的援助をしたいと考え、今般OB各位に寄付を呼び掛けることにいたしました。なお、両部OB会には、当会として多額の寄付金を集めることは、とても難しいと説明し、当会の寄付金額により、本件の成否を決めることのないように説明したところ、両会からは当会も本件に賛同してくれることが重要であり、両会としても本件の実現に向けて引き続き、寄付金募集に注力するとの回答を得ています。
2.現状のスケジュール
両会は7月末頃までに大学側に人工芝化の正式申請書を提出、9月末までに承認取得し、10月に業者に工事発注、12月着工、来年2月竣工を計画しています。
このスケジュールであれば、グラウンドが使えないのは当部のシーズンオフであることから、練習等への支障は最小限に留められることになります。
3.寄付募集の方法
・ 寄付は、公益財団法人一橋大学後援会経由で準硬式野球部宛として行います。一橋大学後援会
同後援会を利用するメリットは以下の通りです。
?寄付金について確定申告をすることで、下記の所得税の控除と住民税控除(東京都民のみ対象)を受けられる
・所得税 以下AかBのどちらか有利な方法を選択できる
A)所得控除(所得税率が高い人は減税効果が大きい)
(寄付金額−2000円)を所得控除額に加算できる
但し、所得金額の40%が控除限度
B)税額控除(小口の寄付金額にも減税効果が大きい)
(寄付金額−2000円)x40%=所得税から減額できる 但し、所得税額の25%が控除限度 例:寄付金額5万円の場合
(50,000−2,000)x 40% = 19,200円(還付金額)
従って、ネット負担額は30,800円となる。
・住民税(同後援会の所在地が東京都国立市のため、都民と国立市民に限定)
東京都民【都民税】(寄付金額−2000円)x4%を減額
国立市民【都民税+国立市民税】(寄付金額−2000円)x10%を減額
?寄付金を準硬式野球部宛に限定できる
両会もそれぞれの部の用途のみに使用することを条件とし、寄付金を募集している。
仮に寄付金総額が工事金額に届かず、本件が今年実行できなくても寄付金は当部の資金として、着工時期までプールしたり、同部の活動用として使うことができる。
4.寄付募集金額
・1口 1万円 x 1口から任意口数とする
*推奨口数は設定せず、OB各位の任意とします。
・目標額:500万円
*目標額を設定することは、賛否両論あるでしょうが、何とかこの位の金額にしたいと考えました。
・寄付の手順
?一橋大学後援会HPより、寄付申込書(PDFまたはExcel)を入手
?一橋大学後援会宛の寄付申込書に氏名・住所などを記載。
その際に必ず、「課外教育振興基金」にマークし、部名の所に「準硬式野球部」と記載
⇒ これで準硬式用の資金としてプールされます
?申込書を郵送、ファックス、メール添付等の方法で、後援会事務局に提出
?後援会指定銀行(複数あります)に振り込み
?後援会が入金を確認すると、確定申告に使える領収書をご自宅に郵送
*税額控除の場合は(寄付金額−2000円)x40%。但し、所得税の25%が上限
【皆さまへのお願い】
当会の名簿には約400名のOBが記載されていますが、OB会費は残念ながら、約80名の方からしか頂いていません。しかし、会費の徴収方法が確立されていないことも原因で、支払の意思はお持ちの方からの回収ができていないこともあるだろうと考えています。
今回の寄付については、各位の同期や近い年代の方々にもお声がけ頂き、より多くのご賛同を頂戴できればと念じております。ご協力の程、何卒よろしくお願いいたします。
なお、一橋大学後援会の資料などは、ご依頼があれば、郵送致しますので、佐藤浩一(090-6658−9832)までご連絡をお願いします。
人工芝化に関するQ&A
1.人口芝化は必要なのか?
学生スポーツにそこまで金をかける必要があるのか? 贅沢ではないのか?
・大学の独立行政法人化に伴い、グラウンド整備は大学側は殆ど行っておらず相当荒れて 学生が人力で努力しても追いつかない状態。
・本学の他部ではOB会の寄付で人工芝が整備されている 陸上部(時期不詳 80百万円)、ラグビー部(2008年 99百万円、旧中和寮) フィールドホッケー部(2017年 80百万円、旧職員グラウンド)
2.工事費用1.2億円の妥当性
両部はこれまで数社の業者から見積を取るなどで評価・交渉を続けてきた。
この過程で4社からプレゼンを受けて、当初1.5億円だった見積額の評価を行い、 金額と実績などから、現状2社に絞った結果、発注予定額を1.2億円まで下げた。
3.完成後のメンテナンスは?
人工芝のメンテナンスは数年は不要だが、その後も年間20−30万円程度とのこと。
但し、野球用のマウンド等は別途メンテナンス費用が掛かる可能性があるが、両部との 話し合いで、これらも含めて費用は両部で負担することになっている。
4.張替の必要性は?
人工芝は施工後10年程度で張替が必要になり、コスト的には1億円程度掛かると見込 まれることから、両部では毎年積立を行うことを検討中。
5.本プロジェクトが実行できなかった場合の寄付金の扱い
一橋大学後援会への寄付金は「準硬式野球部」のみが使えるよう指定できる。
仮に人工芝化が遅れたり、最悪できなくなったりしても、寄付金は準硬用としてプール できるので、無駄になることはない。